rhone

ローヌ地方は日照量に恵まれている為,ワインは全般的にアルコール度の高い,力強いものとなります。また物理的にも地質上からも,北と南に大きく分けられます。

北部では,畑のほとんどが花崗岩質土壌の急斜面にあります。栽培されている葡萄は赤ワイン用がシラー種,白ワイン用にヴィオニエ,ルーサンヌ,マルサンヌ種などがあります。

一方,南部は石ころの多い畑が台地に広がっていて,栽培面積も北部の約30倍近くあります。ほとんどのワインは複数の葡萄を用いる為,栽培されている葡萄の種類が多いです。赤ワイン用にグルナッシュ,サンソー,シラー,ムールヴェードル種など,白用にはルーサンヌ,マルサンヌ,ブールブーラン,ユニ・ブラン種などがあります。

味わいの特徴として,北部は,コクとエレガントさを持つものが多く,南部はまろやかな旨味を持ったものが多いです。ただ葡萄が複数ブレンドされるので,生産者によって味わいのスタイルが大きく異なります。とても味わいのバリエーションの多いのがローヌ地方の特徴です。

 

              

2001 ラストー・キュヴェ・コンフィアンス  アンドレ・ロメロ
2001 Rasteau Cuvee Confiance
   アンドレ・ロメロ

2001ラストー・キュヴェ・コンフィアンス:赤ワイン

2001ラストー・キュヴェ・コンフィアンス:赤ワイン

このワインの特徴は?
フランスは、コート・デュ・ローヌの南のラストー村でワイン造りをするアンドレ・ロメロ氏のワインは、国際的に高く評価されています。ロバート・パーカー氏の「ローヌ・ヴァレー」においても高く評価されていて、何とラストーで唯一の5ッ星生産者なのです。また、権威あるグルメ雑誌「GAULT MILLAU MAGAZINE」からも、ベストローヌワインのひとつに選ばれています。収穫量が 12hl/ha にまで抑えられており、そのワインの構成には威厳さえ感じられます。ぶどう品種はグルナッシュ80%、シラー10%、ムールヴェドル10%。

このワインはどんな味?
濃い紫がかった鮮やかな赤の色調。ブルーベリーとブラックベリーの香りとともに、クローブなどのスパイシーな香りも豊かです。味わいは濃厚でスパイシーで、力強いタンニンがあり、余韻も力強く長く続きます。ロバート・パーカー氏が「飲み頃はこの先1215年」というほど、タンニンがしっかりとして濃厚で、その力強さはまさにフルボディの赤ワインです。

このワインの生産者は?
ラストーのスーパースターといえばドメーヌ・ド・ラ・スマードのアンドレ・ロメロさんである。ロメロは度肝を抜かれるようなおいしい赤ワインのキュヴェを5つ生産しています。辛口赤ワインのキュヴェは超大作のワインであり、特に1995年や、程度は劣るが1994年といった最高のヴィンテージあります。ロメロさんが67.3エーカーの畑でそれなりの量のワインをつくっているという事実は、知られざる、豊かな・凝縮感のある・複雑な南仏のワインを探しているあなたにとっては朗報ではないでしょうか。彼の醸造法は伝統的だが、ローヌ北部の達人エノロジストであるジャン=リュック・コロンボさんを雇ってからはより多くのブドウを除梗するようになったため、ワインはさらに色が黒くなり甘い果実味が増えている。ロメロさんは老木をたっぷりと持っているし、偉大なワインをつくることにかけては確かな腕を持っている。ラストーのワインの中でも、非常に高い品質にもかかわらずお値段はお手頃で、「上質な お値打ち品」として、ワイン評論家などから高く評価されています。そして、ワイン評論家のロバート・M・パーカーJr.によれば、
 「ラストーで最上のワインをつくっているのはこの村で唯一の5つ星生産者であるドメーヌ・ド・ラ・スマードのアンドレ・ロメロであり、彼の最も偉大なワインは辛口赤ワインである」。(『ロバート・M・パーカーJr.著 『ローヌワイン』より』)とたたえられるほどの生産者でまずはずれは存在しないといってもいいくらいです。非常にお手軽ながら美味しいワインで、熟成をまたなくても飲めるのがうれしいですね。

wine data
赤ワイン、フルボディ
生産地フランス・ローヌ地方
生産者アンドレ・ロメロ
品種グルナッシュ80%、シラー10%、ムールヴェドル10

 

             

2001 シャトー・ヌフ・デュ・パプ アンドレ・ブルネル
2001 Chateauneuf-du-Pape

2001シャトー・ヌフ・デュ・パプ:赤ワイン

2001シャトー・ヌフ・デュ・パプ:赤ワイン

このワインの特徴は?
法王の新しい城という意味を持つ『シャトー・ヌフ・デュ・パプ』は、南仏コート・デュ・ローヌ地方の代表的なワインです。造り手のアンドレ・ブルネルは、このワインの最もエネルギッシュで、力量のある生産者の1人です。彼の造るワインは、世界中から引き合いの絶えない幻のワインとよばれていて、まさに法王の名前に相応しい風格が感じられます。使用品種はグルナッシュ70%、ムールヴェドル20%、シラー8%他。

このワインはどんな味?
色調は濃〜い紫紅色で、とにかく濃い味わい! 香りは、樽のロースト香が印象的。果実味が豊かで甘みを感じ、そこに酸としっかりとしたタンニンがあり、まさにフルボディの凝縮された、傑出した味わいです。しかし、ゴージャスなほどみずみずしく非常になめらかで官能的ですらあるのが魅力的です。100%タンク発酵をして樽熟を18ヵ月、樽熟がさらなる厚みを生み出しています。

 


wine data
赤ワイン、フルボディ
生産地フランス・ローヌ地方
生産者アンドレ・ブルネル家
品種グルナッシュ70%、ムールヴェドル20%、シラー8%他

 

ワインINDXに戻る